「売上を伸ばしたい」と思って広告費を増やしても、期待どおりに改善しないことがあります。
まず売上を構成する要素を分解すると、どこに手を打つべきかが整理できます。
集客から購入・売上・利益・リピートまでの流れを、1枚で確認できます。各段階をクリックすると、該当する解説へ移動します。
1. EC売上は何で決まるのか
EC売上は、次の3つの掛け算で決まります。
「売上が低い」という1つの問題でも、原因はこの3つのどこにあるかで対策がまったく違います。
アクセス × CVR × 客単価 = 売上
- 人が来ていない(アクセス不足)
- 来ているが買われていない(CVRが低い)
- 1回の購入額が低い(客単価が低い)
2. アクセス:まず商品を見てもらえているか
ECでは、人が来なければ購入は発生しません。主な流入経路には自然検索・Web広告・SNS・直接流入などがあります。
このGuideでは集客方法自体は扱わず、「必要な売上に対してアクセス数が足りているか」を確認します。
3. CVR:来た人が購入しているか
CVR(Conversion Rate)は、訪問した人のうち実際に購入した人の割合です。
CVR(%)= 購入件数 ÷ 訪問数 × 100
1,000人が訪問して20件購入した場合、CVRは2%です。
- 商品ページの情報は十分か
- 価格・送料は適正に見えるか
- 信頼できる情報が示されているか
- 購入までの導線は分かりやすいか
4. 客単価:1回の購入額はいくらか
客単価は、1回の購入でどれだけの金額を使ってもらえているかです。アクセスとCVRが同じでも、客単価が上がれば売上は増えます。
客単価アップ効果シミュレーターで、現在の注文件数をもとに売上・利益への影響を試算できます。
5. 広告:売上ではなく費用対効果を見る
広告を使う場合、見るべきは売上ではなく費用対効果(ROAS・CPA・CVR・ROI)です。
広告費10万円 → 広告経由売上30万円 → ROAS 300%
ROAS 300%でも、原価等を含めると赤字の場合があります。
6. 利益:売上が増えても利益が残るとは限らない
売上だけを見て「伸びている」と判断するのは危険です。原価・広告費・手数料等を差し引いた後の利益を確認します。
売上 − 原価 − 広告費 − 手数料等 = 利益
売上を伸ばすことがゴールではありません。アクセス→CVR→客単価の先に、利益とリピートまで見て初めて改善が完了します。
7. リピート・LTV:1回売って終わりではない
新規獲得だけに頼ると広告費は増え続けます。既存顧客の継続購入(リピート)も売上・利益を安定させます。
LTV(顧客1人が生み出す価値の合計)は、新規獲得と既存顧客維持のバランスを考える基準になります。
8. 商品ページ:数字に問題があるとき何を見るか
「アクセスはあるのにCVRが低い」場合、商品ページの改善が候補になります。
EC商品CSV診断(Shopify対応)で商品情報をアップロードすると、改善ポイントとAI改善案を確認できます。
- 商品タイトル
- 商品説明
- 情報の過不足
- 分かりにくい表現
- 商品情報の一貫性
9. 結局、どこから確認すればいい?
10. まず確認する無料ツール
CVR計算
アクセス数やクリック数などの母数と成果数からCVRを計算します。
ツールを使うROAS計算
広告費と広告経由売上からROASと広告費1円あたりの売上を計算します。
ツールを使うCPA計算
広告費とコンバージョン数から1件獲得あたりの広告費を計算します。
ツールを使うEC利益計算
販売価格と各種コストから、利益・利益率・損益分岐価格を計算します。
ツールを使うLTV計算
平均購入単価と平均購入回数から売上ベースの簡易LTVを計算します。
ツールを使うEC商品CSV診断
Shopify商品CSVをアップロードすると、登録ミスや改善点をルールベースで診断し、AIによる文章改善案も確認できます。
ツールを使うよくある質問
ROASが高ければ必ず儲かっていますか?
いいえ。ROASは広告費に対する売上の割合で、原価や手数料を含めていません。実際に利益が残っているかは別途EC利益計算で確認してください。
客単価を計算するツールはありますか?
あります。客単価アップ効果シミュレーターで、現在の売上・注文件数から目標客単価にした場合の売上・利益への影響を試算できます。
商品ページ診断はShopify以外にも対応していますか?
現在はShopifyの商品CSVのみに対応しています。
商品ページ側の改善まで進めたい方へ
売上を分解して商品ページ側に課題がありそうなら、商品ページ改善 Starter Kitで現状分析・競合比較・改善優先順位・効果検証まで整理できます。