在庫が減ってきたとき、いつ発注すればいいか迷うことがあります。感覚だけで発注すると、届く前に欠品したり、逆に発注が早すぎて在庫を持ちすぎたりします。
この記事では、在庫がいくつになったら発注すべきかを示す「発注点」の考え方と計算方法を解説します。
発注点とは
発注点とは、在庫がいくつになったら次の発注をすべきかを示す数量です。
発注してから商品が届くまでには、リードタイム(発注リードタイム)と呼ばれる日数がかかります。この間も販売は続くため、リードタイム中に売れる見込み数量を見込んで、その前に発注しておく必要があります。
発注点の計算式
発注点は、リードタイム中に売れる見込み数量に、需要やリードタイムのばらつきに備える「安全在庫」を加えて計算します。
リードタイム中に売れる見込み数量 = 1日あたり平均販売数 × リードタイム日数
発注点 = リードタイム中に売れる見込み数量 + 安全在庫
具体例
1日あたり平均販売数10、リードタイム7日、安全在庫20の場合で計算します。
リードタイム中に売れる見込み数量 = 10 × 7 = 70
発注点 = 70 + 20 = 90
現在庫が90以下になったら、発注を検討するタイミングです。
安全在庫はどう決めるか
安全在庫を大きくするほど欠品は防ぎやすくなりますが、保管コストや在庫の陳腐化のリスクも増えます。適当な数字を当てはめるのではなく、平均・最大の日販とリードタイムから簡易的に計算する方法があります。
在庫回転率シミュレーターとの違い
在庫回転率・回転日数シミュレーターは、分析期間・販売数量・期首在庫・期末在庫という過去の実績から、在庫の回転度合いを振り返って計算します。
発注点計算ツールは、これから先いつ発注すべきかを前向きに計算します。過去の実績を振り返る場合と、これから先の発注タイミングを決める場合とで、使うツールが異なります。
自分の数字で計算する
自社の1日あたり平均販売数・リードタイム・安全在庫を入力すると、その場で発注点を確認できます。現在庫数を入力すれば、今すぐ発注が必要かどうかの目安も表示されます。