商品ページを直して、翌週CVRが上がった。それだけを見ると、改善が成功したように見えます。

ただ、同じ週にセールをしていたり、広告を増やしていたり、アクセス数自体が少なかったりすると、変更だけが原因とは限りません。

改善したら、何を変えたかと、その前後の数字を一緒に残します。

商品ページは「直したら終わり」にしない

商品ページの改善は、問題発見、変更、確認、次の改善、までで1セットです。「公開した」「修正した」で終わりにしないでください。

確認までを含めて初めて、次に何をすべきかが見えてきます。

商品ページ改善は何から始める?売れないときの7STEP

最低限、BeforeとAfterで残したい数字

最低限、商品ページのアクセス数、購入件数、CVR、売上は残しておいてください。

広告を使っている場合は、必要に応じて広告費、CPA、ROASも記録します。これらの広告指標の詳しい説明は、この記事では扱いません。あくまで主役は商品ページ改善だからです。

数字と一緒に「何を変えたか」を残す

数字だけでは、何が効いたのか分かりません。変更日、変更箇所、変更前、変更後、変更した理由も一緒に残してください。

たとえば、変更日は9月1日、変更は価格の近くに送料表示を追加、理由は送料条件が分かりにくかったため、という程度で構いません。

CVRが上がった=改善成功とは限らない

CVRが上がっても、変更が原因とは限りません。セール、広告の変更、SNSでの紹介、季節、在庫状況、価格変更、流入元の変化。こうした外部要因も、数字を動かします。

どれが原因かをこの時点で断定する必要はありません。まずは、変更以外に何が起きていたかも記録してください。

数字
  • アクセス数
  • 購入件数
  • CVR
  • 売上
変更
  • 変更日
  • 変更箇所
  • 変更前・変更後
  • 変更した理由
外部要因
  • セール・広告の変更
  • SNSでの紹介
  • 季節・在庫状況
  • 価格変更・流入元の変化

データが少ないときは結論を急がない

20アクセスで購入0件から、翌週20アクセスで購入1件になっただけでは、必ず改善成功とは言い切れません。母数が少ないと、1件の購入だけでCVRが大きく動くからです。

「最低○アクセス以上」という決まった基準はありません。詳しい考え方は、CVRが低いときの記事で解説しています。

商品ページのCVRが低い原因は?直す前に確認したいポイント

比較する期間の条件をできるだけ揃える

平常週と大型セール週を単純に比較しないでください。できれば、似た曜日構成、同程度のキャンペーン条件、在庫がある期間、価格条件が近い期間で比較します。

完全に同じ条件をそろえるのは難しいことも多いです。目的は完璧な実験ではなく、判断材料を増やすことです。

改善は一度に変えすぎない

写真、送料、価格、説明文を全部一度に変えると、何が効いたのか分かりにくくなります。

ただし、送料表示と送料FAQのように、同じ課題に対する関連した変更はまとめる場合もあります。「必ず1箇所だけ変更する」と決めつける必要はありません。

商品ページ改善の優先順位|全部直さず1〜3個に絞る方法

具体例|送料表示を変えた場合

架空の商品ページで、送料表示を変えた例を見てみます。

Before
変更
After
項目期間Before8/1〜8/14After8/15〜8/28
項目アクセスBefore400After430
項目購入Before6件After9件
項目CVRBefore1.5%After約2.1%
項目状態Before送料はページ下部にのみ記載After価格付近に「送料○円/○円以上送料無料」を追加

この期間は、広告条件に大きな変更がなく、セールも価格変更もありませんでした。ただし、この例は「送料表示を変えればCVRが上がる」という証拠ではなく、あくまで記録方法の例として見てください。

効果測定結果は3つに分けると次へ進みやすい

ここまで記録できたら、結果を3つに分けて考えると、次に進みやすくなります。断定ではなく、次にどうするかを決めるための仮判定として使ってください。

結果改善した可能性意味同条件に近い状態で数字が良化している次にすること維持しつつ次の課題へ進む
結果判断保留意味データ不足、または外部要因が大きい次にすることもう少し観察を続ける
結果悪化した可能性意味数字が悪化している次にすること元に戻す、または別の仮説を検討する

どれも仮の判定です。データが増えたら、あらためて見直してください。

効果測定チェック

ここまでの内容を、実際に確認しながら進められるチェックリストにしました。

次の改善につなげる

結果が改善した可能性であれば、その状態を維持しながら次の課題に進みます。判断保留であれば、もう少し数字を観察してください。悪化した可能性であれば、元に戻すか、別の仮説を検討します。

「失敗=無駄」ではありません。何が効かなかったかも、次の判断材料になります。

効果測定を進めたら、次に見ること

ここから先は、記録した結果に合わせて読み進めてください。

商品ページを改善したあと、何を見ればいい?

商品ページを改善したあと、何を見て効果を確認するかを解説しています。

効果検証Guideを見る

CVR計算ツール

BeforeとAfterのアクセス数・購入件数から、CVRを実際に計算してみます。

CVRを計算する

変更内容・Before/After・外部要因まで、自分の商品ごとに残して改善を回したい場合は、商品ページ改善 Starter Kit・¥980(税込・買い切り)のWorkbookに、改善計画・Before/After・効果検証のシートを収録しています。