商品ページを直して、翌週CVRが上がった。それだけを見ると、改善が成功したように見えます。
ただ、同じ週にセールをしていたり、広告を増やしていたり、アクセス数自体が少なかったりすると、変更だけが原因とは限りません。
改善したら、何を変えたかと、その前後の数字を一緒に残します。
商品ページは「直したら終わり」にしない
商品ページの改善は、問題発見、変更、確認、次の改善、までで1セットです。「公開した」「修正した」で終わりにしないでください。
確認までを含めて初めて、次に何をすべきかが見えてきます。
最低限、BeforeとAfterで残したい数字
最低限、商品ページのアクセス数、購入件数、CVR、売上は残しておいてください。
広告を使っている場合は、必要に応じて広告費、CPA、ROASも記録します。これらの広告指標の詳しい説明は、この記事では扱いません。あくまで主役は商品ページ改善だからです。
数字と一緒に「何を変えたか」を残す
数字だけでは、何が効いたのか分かりません。変更日、変更箇所、変更前、変更後、変更した理由も一緒に残してください。
たとえば、変更日は9月1日、変更は価格の近くに送料表示を追加、理由は送料条件が分かりにくかったため、という程度で構いません。
CVRが上がった=改善成功とは限らない
CVRが上がっても、変更が原因とは限りません。セール、広告の変更、SNSでの紹介、季節、在庫状況、価格変更、流入元の変化。こうした外部要因も、数字を動かします。
どれが原因かをこの時点で断定する必要はありません。まずは、変更以外に何が起きていたかも記録してください。
- アクセス数
- 購入件数
- CVR
- 売上
- 変更日
- 変更箇所
- 変更前・変更後
- 変更した理由
- セール・広告の変更
- SNSでの紹介
- 季節・在庫状況
- 価格変更・流入元の変化
データが少ないときは結論を急がない
20アクセスで購入0件から、翌週20アクセスで購入1件になっただけでは、必ず改善成功とは言い切れません。母数が少ないと、1件の購入だけでCVRが大きく動くからです。
「最低○アクセス以上」という決まった基準はありません。詳しい考え方は、CVRが低いときの記事で解説しています。
比較する期間の条件をできるだけ揃える
平常週と大型セール週を単純に比較しないでください。できれば、似た曜日構成、同程度のキャンペーン条件、在庫がある期間、価格条件が近い期間で比較します。
完全に同じ条件をそろえるのは難しいことも多いです。目的は完璧な実験ではなく、判断材料を増やすことです。
改善は一度に変えすぎない
写真、送料、価格、説明文を全部一度に変えると、何が効いたのか分かりにくくなります。
ただし、送料表示と送料FAQのように、同じ課題に対する関連した変更はまとめる場合もあります。「必ず1箇所だけ変更する」と決めつける必要はありません。
具体例|送料表示を変えた場合
架空の商品ページで、送料表示を変えた例を見てみます。
この期間は、広告条件に大きな変更がなく、セールも価格変更もありませんでした。ただし、この例は「送料表示を変えればCVRが上がる」という証拠ではなく、あくまで記録方法の例として見てください。
効果測定結果は3つに分けると次へ進みやすい
ここまで記録できたら、結果を3つに分けて考えると、次に進みやすくなります。断定ではなく、次にどうするかを決めるための仮判定として使ってください。
どれも仮の判定です。データが増えたら、あらためて見直してください。
効果測定チェック
ここまでの内容を、実際に確認しながら進められるチェックリストにしました。
次の改善につなげる
結果が改善した可能性であれば、その状態を維持しながら次の課題に進みます。判断保留であれば、もう少し数字を観察してください。悪化した可能性であれば、元に戻すか、別の仮説を検討します。
「失敗=無駄」ではありません。何が効かなかったかも、次の判断材料になります。
効果測定を進めたら、次に見ること
ここから先は、記録した結果に合わせて読み進めてください。
変更内容・Before/After・外部要因まで、自分の商品ごとに残して改善を回したい場合は、商品ページ改善 Starter Kit・¥980(税込・買い切り)のWorkbookに、改善計画・Before/After・効果検証のシートを収録しています。