商品ページを診断すると、写真を増やしたい、送料を分かりやすくしたい、説明文を直したい、FAQも追加したい、と改善候補が一気に増えることがあります。
ここで全部を同時に直すと、時間がかかるだけでなく、改善後に何が効いたのか分かりにくくなります。
まず、今回直すものと、今は直さないものを分けます。
改善候補が10個あっても、10個全部直さなくていい
改善候補が10個見つかっても、10個すべてを同時に直す必要はありません。時間が分散し、重要な問題が改善候補の中に埋もれてしまいます。Before/Afterも分かりにくくなり、結果として何が効いたのか判断しづらくなります。
ただし、「必ず1つずつ」と決めつける必要もありません。送料表示と送料FAQのように、関連する変更はまとめて進めたほうが自然なこともあります。
まずCriticalな問題がないか確認する
優先順位を考える前に、まず致命的な問題がないかを確認します。ここでのCriticalは、購入を妨げる重大な問題、という程度の意味です。
購入ボタンが動かない、価格が確認できない、送料条件が分からない、在庫表示が実態と違う、スマホで重要な部分が切れている。こうした問題は、効果を予測する前に、先に対応する候補になります。
優先順位は3つの基準で考える
Criticalな問題を確認したら、残りの改善候補は3つの基準で考えます。購入への影響、重要度、修正負荷です。
1|購入への影響
送料が最後まで分からない場合、購入判断に直接影響しやすくなります。一方、装飾アイコンの微調整は、影響が比較的小さいことが多いです。
どちらが正しいと断定するのではなく、購入判断との距離で考えてください。
2|重要度
顧客の不安や判断にとって、どれだけ重要かを見ます。サイズが重要な商品なのにサイズ情報が不足している場合、重要度は高くなります。
一方、細かいコピー表現の微調整は、後回しでもよい可能性があります。
3|修正負荷
自分だけで直せるか、写真撮影が必要か、デザイナーが必要か、システム変更が必要かを確認します。
「簡単だから最優先」ではありません。影響が小さいものを、簡単だからという理由だけで大量に処理しないでください。
4つに分類すると決めやすい
3つの基準で考えた改善候補は、次の4つに分類すると進めやすくなります。
具体例|改善候補8個を整理してみる
架空の商品ページで、改善候補8個を実際に分類してみます。
この分け方が唯一の正解ではありません。商品や状況によって、同じ改善候補でも分類は変わります。
最初は1〜3個に絞る
通常は、今すぐ直す改善を1〜3件程度まで絞ると進めやすくなります。ただし、これも固定のルールではありません。
送料表示と送料FAQのように、関連する変更は一緒に進めてもよいです。目的は変更数を減らすことではなく、何を変えたか追える状態にすることです。
改善前の状態を残してから変更する
改善に進む前に、変更前の状態を残しておきます。変更前のスクリーンショット、数字、変更日、変更内容を記録してください。
迷ったらこの順番で決める
分類に迷ったときは、次の順番で考えると決めやすくなります。
- 購入できない、情報が不足しているなど、重大な問題はあるか
- 購入判断への影響が大きそうか
- 重要度は高いか
- 修正負荷は現実的か
ここまで確認できたら、今すぐ/次に/後で/今回は触らない、のどれかに分類してください。
優先順位チェック
ここまでの内容を、実際に確認しながら進められるチェックリストにしました。
優先順位を決めたら、次に見ること
ここから先は、改善内容に合わせて読み進めてください。
改善候補を自分の商品について一覧化し、優先順位・改善計画・Before/Afterまで記録しながら進めたい場合は、商品ページ改善 Starter Kit・¥980(税込・買い切り)のWorkbookに、優先順位を整理するシートも収録しています。