ショップ全体の利益率は悪くないのに、なぜか手元にお金が残らない。そんなときは、利益の出ている商品と、出ていない商品が混ざっている可能性があります。

この記事では、SKUごとに簡易利益と利益率を並べて、売れているのに利益が残らない商品を見つける方法を解説します。

全体の利益率だけでは見えないこと

全体の利益率は、利益の出ている商品と赤字の商品を平均した数字です。赤字の商品があっても、ほかの商品の利益に隠れて見えなくなります。

SKU(商品の最小の管理単位)ごとに並べると、「売上は大きいのに利益率が低い商品」や「赤字の商品」を見つけやすくなります。

SKU別の簡易利益の出し方

ここでは、SKUごとに期間中の合計金額(例:直近1か月)を集めて、次のように簡易利益と利益率を求めます。

簡易利益 = 売上 - 原価 - 送料 - 手数料 - 広告費

簡易利益率(%) = 簡易利益 ÷ 売上 × 100

全体の簡易利益率(%) = 全SKUの簡易利益の合計 ÷ 全SKUの売上の合計 × 100

この簡易利益には、固定費・税・共通費の按分は含めていません。広告費をSKUごとに分けられない場合は、分かる範囲だけを入力し、残りは全体の利益として別に確認します。

具体例:売上が最大なのに利益率が3%のSKU

3つのSKUの実績で比べてみます。

SKUSKU-A売上 / 簡易利益100,000円 / 35,000円簡易利益率35%
SKUSKU-B売上 / 簡易利益200,000円 / 6,000円簡易利益率3%
SKUSKU-C売上 / 簡易利益50,000円 / −5,500円簡易利益率−11%(赤字)

3つの合計は、売上350,000円・簡易利益35,500円で、全体の簡易利益率は約10.1%です。売上が最も大きいSKU-Bは、利益率が全体を大きく下回っています。SKU-Cは、原価・送料・手数料・広告費を引くと赤字です。

並べたあとの見方

まずは事実として、次の3つに当てはまる商品がないかを確認します。

  • 赤字(簡易利益がマイナス)の商品
  • 売上は大きいのに、利益率が全体の簡易利益率を下回っている商品
  • 自分で「この利益率を下回ったら確認したい」と決めたラインを下回る商品

これは一次的な見つけ方であり、どの商品から改善するかという順位を決めるものではありません。見つけたあとは、原価・送料・手数料・広告費のどれが重いのかを、商品ごとに確認します。

全体の利益率が下がっているときは

SKUごとの比較は、同じ期間の中で商品どうしを比べるものです。前期と今期で全体の利益率が下がった理由を、費用の内訳で見たい場合は、次の記事の考え方が使えます。

売上は増えたのに利益が減った原因は?ネットショップで確認したい費用率 →

自分の数字で比較する

SKUごとの売上・原価・送料・手数料・広告費を入力するか、CSVを貼り付けると、簡易利益・利益率・状態を一覧で確認できます。入力内容はブラウザ内で処理され、送信・保存されません。

SKU別利益簡易診断ツールを使う →