「在庫がいくつになったら発注するか」が分かっても、「何個発注すればいいか」は別の問題です。

この記事では、現在庫・入荷予定・販売ペース・目標在庫日数・安全在庫から、発注数量を計算する方法を解説します。

発注点と発注数量は別の問題

発注点は「在庫がいくつになったら発注するか」というタイミングを決めます。発注数量は「そのとき何個発注するか」という数量を決めます。どちらか一方だけでは、発注の判断は完結しません。

計算式

目標在庫日数を基準に、目標在庫と、すでに手元にある在庫(現在庫+入荷予定)との差から、推奨発注数量を計算します。

目標在庫 = 1日あたり平均販売数 × 目標在庫日数 + 安全在庫

現在庫+入荷予定 = 現在庫数 + 入荷予定数

推奨発注数量 = max(目標在庫 - (現在庫+入荷予定), 0)

具体例

現在庫50、入荷予定20、1日あたり平均販売数10、目標在庫日数14、安全在庫30の場合で計算します。

目標在庫 = 10 × 14 + 30 = 170

現在庫+入荷予定 = 50 + 20 = 70

推奨発注数量 = max(170 - 70, 0) = 100個

入荷予定数には、すでに発注済みでまだ届いていない数量を入力します。二重に発注しないためです。

目標在庫日数の決め方

目標在庫日数は、何日分の販売量に相当する在庫を持ちたいかという目安です。長くするほど欠品はしにくくなりますが、在庫を多く抱えることになります。仕入リードタイムや、欠品を許容できる度合いをふまえて、自分で設定します。

EOQとの違い

EOQは、発注費用と保管費用のバランスから、経済的な発注数量を計算します。この記事で扱う発注数量は、自分が持ちたい在庫日数(目標在庫日数)を基準に、現在庫と入荷予定を踏まえて必要な数量を逆算する、よりシンプルな考え方です。

EOQとは?経済的発注量の計算方法と使いどころ →

自分の数字で計算する

自社の現在庫・入荷予定数・1日あたり平均販売数・目標在庫日数・安全在庫を入力すると、その場で推奨発注数量を確認できます。

発注数量計算ツールを使う →