値下げをすれば売上が増える、と考えることがありますが、1個あたりの利益は値下げした分だけ小さくなります。値下げ前と同じ利益を残すには、販売数がどれだけ増える必要があるかまで確認することが大切です。

この記事では、値下げを検討する前に確認したい数字と、値下げ後に必要な販売数の考え方を整理します。

値下げすると1個あたり利益がどう変わるか

値下げをすると、販売価格が下がる一方で、商品原価・送料・手数料などのコストは基本的に変わりません。そのため、1個あたりに残る利益は値下げ額の分だけ小さくなります。

1個あたりの利益が減っている以上、値下げ前と同じ総利益を得るには、値下げ前より多くの販売数が必要になります。

値下げ前に確認したい5つの数字

値下げを検討する前に、次の数字を確認します。

  • 現在価格
  • 値下げ後価格
  • 1個売ったときにかかるコスト
  • 現在の販売数

そして、値下げ後に1個あたりいくら利益が残るかを確認します。これは入力する数字ではなく、上の4つから計算して確認する結果です。

3,000円→2,700円の具体例

現在価格3,000円、値下げ後2,700円、1個あたりの変動費1,500円、現在の販売数100個の商品で考えてみます。

現在1個あたり利益 = 3,000 − 1,500 = 1,500円

現在総利益 = 1,500 × 100 = 150,000円

値下げ後1個あたり利益 = 2,700 − 1,500 = 1,200円

同じ利益を残すには何個売ればいいか

値下げ後1個あたり利益1,200円で、値下げ前と同じ150,000円の総利益を残すには、何個売る必要があるかを計算します。

必要販売数 = 150,000 ÷ 1,200 = 125個

追加で必要な販売数 = 125 − 100 = 25個(+25%)

値下げ後に25%多く売れて、初めて値下げ前と同じ総利益になります。実際にそれだけ販売数が増えるかどうかは、この計算だけでは分かりません。

自分の数字で計算する

自社の価格・原価・手数料・現在の販売数を入力すると、その場で必要販売数を計算できます。

値下げ利益シミュレーターを使う

通常の商品利益を確認する

値下げを検討していない商品についても、通常の1個あたりの利益を確認しておくと、値下げの影響を比較しやすくなります。

EC利益計算ツールで通常の1個あたり利益を確認する

値下げ以外の選択肢

客単価やアクセス数を改善するなど、値下げ以外の方法で売上を伸ばせる場合もあります。値下げ以外の選択肢もあわせて検討したい場合は、こちらのGuideで整理しています。

ECの売上を伸ばすには?売上を決める数字と改善方法